人々は、人間としての尊厳を維持し、健康で幸福であることを願っている。
看護は、このような人間の普遍的なニーズに応え、人々の生涯にわたり健康な生活の実現に貢献することを使命としている。
看護は、あらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象としている。さらに、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通して最期まで、その人らしく人生を全うできるようその人のもつ力に働きかけながら支援することを目的としている。
看護職は、免許によって看護を実践する権限を与えられた者である。看護の実践にあたっては、人々の生きる権利、尊厳を保持される権利、敬意のこもった看護を受ける権利、平等な看護を受ける権利などの人権を尊重することが求められる。
『看護職の倫理綱領』 (2021 年日本看護協会) 前文より抜粋
- 看護は、その人がその人らしく生きることを医療と生活の両面から支える奥の深い仕事であり、大きなやりがいにあふれています。
- 看護職は病院・訪問看護・事業所などさまざまな場所で活躍しています。
- いろいろな領域であなたらしく活躍できる看護を、あなたの未来の仕事にしませんか。
人が健康な生活を送れるように保健指導を行う職業です。保健所や市町村役場での母子健康保健活動や、地域住民の健康管理、企業での社員の健康相談や生活指導を行います。保健師の資格を得るには看護師の資格が必要です。
活躍の場
保健所、市町村、企業の健康管理室、地域包括支援センター、病院など
出産の介助のほか、妊産婦への保健指導や産後の母子のケア、思春期・更年期に関する相談など女性の生涯を通じた健康問題にかかわる職業です。助産所を開設することもできます。助産師になるには看護師の資格が必要です。
活躍の場
病院、診療所、助産所など
病気やけがで治療を受けている人の療養上の世話や医師の診療の補助を行う職業です。資格取得後、専門領域で活躍できる専門看護師や認定看護師制度もあります。
活躍の場
病院、診療所、訪問看護ステーション、介護保険施設など
医師・歯科医師や看護師の指示を受けて、病気やけがで治療を受けている人の療養上の世話や診療の補助を行う職業です。
活躍の場
病院、診療所、福祉施設など
専門看護師・認定看護師 看護職は資格取得後も、知識・技術を高めることが求められます。キャリアアップの仕組みとして、専門性の高い看護師を認定する制度があります。それが専門看護師と認定看護師です。どちらも実務経験 5 年以上で、そのうち 3 年は専門看護分野または認定看護分野の看護経験を持つ人が定められた教育を受け、審査に合格することで認定されます。医療の高度化や専門化に伴って専門看護師・認定看護師への期待は高まっています。
専門看護師・・・がん看護、精神看護、地域看護など 14 分野
認定看護師・・・救急看護、皮膚・排泄ケア、感染管理など 21 分野(2022年から教育開始された新制度では19分野に分類)
看護職の資格取得までのコースは下図の通りです。
いずれの資格も文部科学大臣、厚生労働大臣及び都道府県知事の指定する学校・養成所を卒業して、国家試験 (准看護師の場合は都道府県知事が行う試験) に合格した後に、本人の申請により各資格籍に登録され、免許証が交付されます。
※平成 30 年 4 月から実務経験 7 年以上に短縮
島根県と島根県看護協会では、県内高等学校を対象にして毎年「高校生のための進学ガイダンス」を実施しています。希望のあった高等学校に看護職が訪問をして、生徒の皆さんと進路担当教員の方に対して、看護職について理解を深めていただくとともに、看護職になるための情報提供を行うことで、看護師養成機関への進学促進を図ることを目的としています。
毎年学校へ案内を送り、7 月~ 12 月頃まで実施します。
島根県と島根県看護協会では、県内中学校と高等学校の生徒の皆さんを対象として毎年「中学生・高校生の一日看護学生・看護体験」を実施しています。「一日看護学生・看護体験」を通して、看護の心や看護職への関心を高めてもらい、ひとりでも多くの皆さんに看護職を目指してもらうことを目的としています。
※「令和 6 年度一日看護学生・看護体験」の詳細は、以下の島根県ホームページ URL からご覧ください。
島根県看護協会では、県内中学校の生徒の皆さんを対象とした「看護の出前授業」を実施しています。
希望のあった中学校に看護職が訪問し、看護の仕事の内容やその魅力、いのちの大切さなどについて具体的な体験やエピソードをまじえながらお話をします。また、ご要望に応じて簡単な看護技術や模擬体験なども行います。
【島根県看護師等学校養成所ガイドブック入学生募集案内 最新版】島根県健康福祉部医療政策課作成より